新機能
新バージョンでは、認識エンジンの性能強化を図るとともに、電子書籍関連やクラウドサービスとの連携機能を強化しました。
●認識性能の強化については、日本語の斜体文字や縦書き中に横書きで挿入された英字の認識、デジタルカメラで撮影した低品質画像の認識性能向上などに対応。
●電子書籍については、認識結果の文字を「しおり」(目次など見たいページにリンクを貼る機能)として設定し、PDFやEPUBファイル内に出力できるようにしました。
設定した「しおり」は目次として活用でき、ページ数の多い原稿を電子化する時に便利です。
●クラウドサービスとの連携については、外部クラウドサービス(Dropbox/SugarSync/SkyDrive)に保存した画像データを自動的にOCR処理することを可能にしました。
●その他にカメラで撮影した画像を補正する機能や、認識結果の出力関連の機能を強化しました。
これまでと同様に、Excelでのフォーム作成を支援する「Excelで簡単フォーム作成!」や、スマートフォン/タブレット用アプリ「DocMobile」※へパソコンのデータを転送する「DocMobile Transfer v.2.0」も標準で搭載しています。
※「DocMobile」はApple App Store、Google Playからダウンロードしてください。アプリは無償です。
認識エンジンの性能強化
1. | 日本語の斜体(イタリック)文字の認識に対応しました。 ※行単位での処理となりますので、行中に標準と斜体の文字が混在している場合は認識精度が低下します。 |
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2. | 日本語の縦書き中に横書きで挿入された英字の認識に対応しました。 |
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3. | デジカメ画像(デジタルカメラやスマートフォンで撮影された画像)専用の認識エンジンを新たに搭載しました。ピンボケした低品質の画像も高精度に認識することができます。 ※デジカメ画像認識エンジンを使用する場合は認識速度が低下します。 |
4. | つぶれ/かすれ文字で実績のある認識エンジンを強化しました。写真モード(文字/写真モード)の設定で白黒スキャンしたカタログ等にみられる文字の劣化を補正して認識することができます。 ※本機能は日本語/アジア言語の認識時のみ有効です。 |
5. | 韓国語認識において、文書中の空白(スペース)部分の再現性を向上させました。 |
電子書籍関連強化
【動作確認済み電子書籍リーダー】 | |
・Reader(SONY)、kobo glo(楽天) | |
・Adobe Digital Editions 2.0(アドビシステムズ、Windows用) | |
・Readium(Google Chrome用アドオン、Windows用) | |
・iBooks 3.0(Apple、iOS用) |
外部クラウドサービスとの連携強化
1. | 外部クラウドサービス(Dropbox/SugarSync/SkyDrive)に保存した画像データを自動的にOCR処理することを可能にしました。 |
2. | マイクロソフト社の「SkyDrive」へ認識結果をダイレクトに転送することができるようになり ました。 |
※ご利用になるには事前に各サービスへのユーザー登録と、各クラウドサービス連携用のWindowsソフトウェア(Dropbox for Windows/SugarSyncファイルマネージャ/ SkyDrive for Windows)のインストールが別途必要になります。 |
デジカメ画像の補正機能強化
1. | カメラで撮影した画像から文書部分だけを自動でトリミングする機能を搭載しました。 ※領域を自動抽出する機能は、文書部分とそれ以外の背景の色が同じ場合など、撮影条件等によって正しく処理できない場合があります。 |
2. | 色彩補正機能を新たに搭載しました。カメラ撮影時の照明による影響を低減し、オリジナルに近い色情報を再現します。 |
ファイル出力関連強化
1. | スマートフォンやタブレットで閲覧できるように認識結果のOfficeフォーマット(*.docx/xlsx/pptx)出力を改良しました。ファイルを閲覧するには、スマートフォンで閲覧するためのアプリケーションが別途必要です。
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2. | 認識結果をPDF出力する際にパスワードセキュリティを追加することができます。パスワードはAdobe Readerでの閲覧許可および印刷等の編集許可に分けて追加することができます。 |
その他の機能強化
・認識枠の認識結果を出力ファイル名に設定できるようになりました。