TIFFドキュメントのイメージビューアとしてすこぶる精度が高く、事実上のデファクトスタンダードとなっていたKodak社の『Imaging for Windows』であったが、OSが「WindowsXP」に移行するやいなや標準ビューアが『Windows画像とFAXビューア』に切り替わってしまった。しかしながら、レスポンスや機能面で若干の問題が抱えられており、特に高解像度の文書や図面を扱う業務レベルにおいては、不満を持たれていた方も多いはずだ。筆者もその一人である。
本ソフトは、当初からポスト『Imaging for Windows』に狙いを定めて開発された。マルチページ・各種圧縮形式への対応、2値グレースケール描画、エディットツール、印刷、スキャニングといった従来の基本性能、かつ操作系統の共通化が踏まえられ、新たにパンナビゲーション、目盛・グリッド表示等の便利な補助機能群を装備。描画スピードの速さも見逃せないポイントである。実に長らくの間、切望されていた新たなるスタンダードと言ってよいだろう。