● 情報の管理
デジタルファイルが主要メディアソースとして登場してきたため、デジタルメディアの長期保存と管理がますます重要になっています。個人・プロフェッショナル双方でのデジタルメディアの急速な普及に伴い、数百や数千にも及ぶメディアファイルを素早く簡単に検索する手段の必要性も増してきています。 iView MediaPro はこれらを実現します。
大量のデジタルデータの中からイメージを探し出すのはメタデータなしにはほとんど不可能です(下記をご覧ください)。

場所: Schooner Bay
国名: Barbados
イベント: Honeymoon
イベント日付: 7/24/2003
キーワード: beach, palm trees, sand, vacation
セット: beaches, Caribbean Sea
iView MediaPro はメディアを分類して見つけ出し、多彩なオプションを活用する効率のよい手段を採用しています。
ドラッグアンドドロップによる多数のメディアにわたる注釈、分類、ラベル付け; ワンクリック検索; 探している対象の正確なつづりや語句を覚える必要がないカタログインデックス。こうした機能がすべて iView MediaPro 2 には搭載されています。
重視しているのは閲覧や注釈の速さと扱いやすさ、用途の広さです。これによりアプリケーションの設定や複雑な検索に時間をかけるのではなく、メディアの見直しや分類など有意義なことを行えるようになります。
注釈
注釈(またはメタデータ)は写真、ムービー、およびその他のメディアファイルのプロパティや内容を記述したテキストです。プロパティ、ファイル形式、サイズ、作成日、カメラの設定 (EXIF) といった項目は iView MediaPro がメディアファイルから自動的に読み取ります。これらは編集できません。
著作者、場所、イベントなどの編集可能な項目は、メディアにそれ独自の情報を付加することができます。iView MediaPro には次の5種類の編集可能な注釈項目があります:
標準注釈フィールドでは、どのメディアファイルにも共通の情報を提供します。これらは標準となっている IPTC 注釈に則っており、オリジナルのメディアファイルに埋め込むことができます。IPTC 注釈をオリジナルファイルに書き込めば、その情報は IPTC 標準に対応したあらゆるアプリケーションによって読み取れることになります。MediaPro 2 は、著名なカタログアプリケーションの中でももっとも深く IPTC に対応しており、イベント(期日)、場所、ステータス、著作者(連絡先)などの新しい項目を用意しています。
価格、年齢といった独自の注釈を作成すると自由度が増します。その独自の注釈は iView カタログすべてで共有されます。これらはオリジナルファイルには書き込めませんが、IPTC 標準の項目とともにスクリプトによってワークフローに組み込んだり、データベースやスプレッドシートといった他のアプリケーションに書き出したりすることができます。
何千ものメディアファイルの中で特定のイメージにカラーラベルをつけると、見分けがつきやすくなります。ラベルによってカタログ内から必要なイメージを選び出し、そこにジャンプできるようになります。ラベルをつけるには、イメージを選んでキーボードの数字キーを押すだけです。
セットは関連のあるメディア(プロジェクトに関わる画像や、旅行で撮った写真など)を整理するのに適しています。セットは階層化が可能で、その内容も自在に設定できるため、注釈よりも応用がききます。
セットはフォルダと似ていますが、フォルダを並べ替えずにカタログを整理できます。
この例(左図)は花の写真を整理したところですが、イメージをどのようにでも分類し配置することができます。例えば、黄色いバラの写真はまず、「色別」コンテナの中の"黄" というセットの下に配置するとよいでしょう。
さらに、同じイメージは「種類別」コンテナの中の "バラ" というセットセットの下に、ファイルの重複なしに配置できます。
セットの内容はドラッグアンドドロップで簡単に編集可能で、セット名をクリックするだけで閲覧できます。
注釈パネル
iView MediaPro 2 には、メディアファイルの注釈を閲覧、編集し割り当てを行う2種類のパネルがあります。
情報パネルはメディアファイルのプロパティや注釈の一覧を見ることができます。
複数のウインドウを開かずに、一つのリストの中だけで編集や情報の確認が行えます。
さらに進んだ IPTC への対応により、MediaPro 2 は複数のメディアファイルを一括で編集でき、編集プロセスをすべて管理できます。
複数のオートフィルを作成する機能は、特定のプロジェクトやメディアファイルの受取人などに関連する項目をあらかじめ設定できます。複数の注釈フィールドに自動で入力内容を割り当てたいとき、オートフィルを使用するとよいでしょう。
情報パネルに対し、整理パネルは全体の検索やグループ化により適しています。何百ものファイルを素早く比較し、多数のファイル内での注釈の不一致を検出します。お持ちのメディアを個別ではなく全体から見てみると、メディア間の注釈の共通性や正確さが確認できます。
整理パネルには、カタログ内のすべての注釈やタグが表示されます。メディアを既存の分類項目にまとめてドラッグすると、それらの分類項目を複数のメディアに対して割り当てることができます。これにより、注釈追加プロセスを単純化します。

整理パネルでは、場所、日付、著作者といったいろいろなフィールドの概要を設定できます。
概要は、検索条件のつづりや語句を正確に覚えている必要がない分単純な検索よりも便利です。
カタログ間の検索
カタログ間の検索は、ツールバーの検索ボックスから直接実行できます。メディアが持つ様々な情報に関するテキストや、カタログ内でラベルのついたメディアを検索することが可能です。

検索ウインドウには好きな内容を入力できます。検索は今選択しているカタログや開いているカタログ、最近開いたカタログ、またはフォルダ内のすべてのカタログを対象として実行されます。検索の結果は一定で、EXIF、IPTC、メディアプロパティすべてを対象とします。また、検索内容は保存して再度使用可能です。

カタログファインダ
iView MediaPro のカタログファインダは、ストレージボリューム(ハードドライブ、CD、DVD、リムーバブルメディアなど)にあるすべての iView カタログを検出し、プレビューを行えます。カタログファインダから直接カタログを開くこともできます。
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